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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

ウィン・シャ トークショー行ってきました 

 

3月25日(水) ウィン・シャ トークショー@シネマート六本木 司会は水田菜穂さんです。
ウィン・シャ トークショー会場

司会:最初のスチール写真のお仕事が「ブエノスアイレス」だったのでしょうか。

ウィン・シャ:映画では最初です。ウォン・カーウァイ監督から事前に何度もテストがあって、最初はTK(TAKEO KIKUCHI)、浅野忠信。日本のファッションデザインの写真を撮った。三日間の撮影で私が選ばれた。ウォン・カーウァイ監督は一日に20時間くらい撮るので、スチールカメラマンはもう一人いたけど、逃げてしまった。結果的に自分の撮った写真が一番多かった。

司会:トニー・レオンとウィン・シャさんが一番忍耐強いということでよろしいでしょうか。

ウィン・シャ:そうですね。

司会:スチールはどういう使い方をされるんでしょうか。

ウィン・シャ:実は香港ではスチールはあまり大事にされていない。スタッフにどなられたり。それで、私はいい方法を見つけました。彼らにビールをおごっておけば、いい位置を譲ってもらえる。ウォン・カーウァイ監督は何も言わないので、自分の仕事がどう思われているかわからなかったけど、ウォン・カーウァイ監督が他の人に言ってるのを聞いたんです。「彼をみならいなさい。ずっと撮影場所に居続けて、最後まで残って写真を撮っているんだぞ」と。

司会:(質問を聞き逃しました)

ウィン・シャ:私の専門はグラフィックデザイン。ウォン・カーウァイ監督の影響でスチールカメラマンになった。彼が機会を与えてくれたので。

司会:スチール写真だけでなく、平面のデザインもされているのですか?

ウィン・シャ:全部そうです。

司会:「ブエノスアイレス」から「ブラッド・ブラザーズ/天堂口」まで、これまでに撮影方法の変更などはありましたか?

ウィン・シャ:カメラマンとしては何でもやろうと思っている。映画の仕事は好き。一日だけでもウォン・カーウァイの仕事をすると、もう敬遠されて他の仕事は持ってきてくれなくなる。私はウォン・カーウァイ監督以外の監督とも仕事をしたいと思ってる。「天堂口」の監督は友人です。

司会:「天堂口」は美男美女揃いで、撮影の雰囲気はどうでしたか。

ウィン・シャ:とてもやりやすかった。現場のスタッフも一流の人ばかりだった。できるだけウォン・カーウァイの雰囲気から変えようと思った。クラッシックな雰囲気になってると思う。質問では美男美女だからやりやすかったのではということかもしれないが、美男美女ほど撮りにくい。仲良くなってしまい、自分が撮ろうとすると相手がふざけてしまうから。

司会:モデルさんと俳優さんは、撮るとき違うものでしょうか。

ウィン・シャ:全然違う。俳優さんは演技をさせなければ、上手く撮れない。違いは独特な雰囲気を出せること。

(ここからお客さんからの質問です)

質問1(これが私が書いた質問でした):日本に来てくださってありがとうございます。スチールを撮るとき、映画の内容やストーリィを把握されてから撮るのでしょうか。雰囲気があって素敵な写真だと思います。

ウィン・シャ:撮影前にもちろんストーリィと脚本には目を通します。でも、ウォン・カーウァイ監督の映画には脚本がないので、監督からヒントのようなものをもらう。「花様年華」では「赤」、「ブエノスアイレス」では「日記」、「2046」では「オペラ、舞台」。何かヒントがあってから撮る。何もなくて撮ることはできない。この「天堂口」に関しては60年代の白黒写真を参考にするために沢山見た。60年代の雰囲気を出したかった。

質問2:職業病的行動はありますか?

ウィン・シャ:あります。何でも写真で記録を取ろうとしてしまう。自分にとって写真は日記のようなもの。

質問3:いけてる写真の撮り方、写り方を教えてください。

ウィン・シャ:この質問の答えを考えとくのを忘れちゃった。そうですね。自分としては音楽が大きな役割を果たしています。バイオリンの音楽を聴くと、さかさまに撮ろうとか、アイディアが湧く。撮られ方は、自分なら側面から撮ると痩せて見えるかな、とか。
最後にタン監督を代弁して、彼はいろんな辛酸をなめている。大変な目にあって、有名な俳優さんを沢山使うことができたので、皆さん映画をご覧になってください。


質問が採用されたので、ウィン・シャさんのサイン入りポスターをいただきました。
「天堂口」サイン入りポスター


※私は完全に思い違いをしていたというか、あんなに素敵なスチール写真を撮っているのだから、映画の撮影の合間に「スチール写真の撮影時間」というものが設けられているのかと思っていたのです。でもウィン・シャさんのお話を聞いていると、少なくとも初期の頃は、映画カメラマンと熾烈に場所を取り合いしつつ(時には殴られることもある、と言ってたのですが・・・)映画の撮影の隙間を狙って(それとも同時に?)撮影していたようです。
長時間重いカメラを構えて立ちっぱなし、もしくは座りっぱなし、の過酷な撮影を支えるもの、それはがっちりした下半身ではないかと思ってます。
私が子供の頃、田舎にしては珍しく近所に新聞社の若い男性カメラマンが住んでいました。私は「大きくなったらSちゃん(と呼んでいた)と結婚する」と勝手に思っていたのでした。
Sちゃんカメラマンもがっちりした下半身をしていて、ジーンズ姿なんぞは、子供心ながら格好いいなぁと思っていたものです。ウィン・シャさんもカメラマンを証明するかのようながっちりした下半身で、その姿を見ながらそんなことを思い出していました。

category: イベント

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コメント

 

うわぁ、サイン入りポスターGetとはよかったですね!
(よい質問をしていただいて、勉強になります。)
どんなお仕事も傍で見ているだけでは分らない、奥深いものなんですね。
レポートありがとうございました。

藍*ai #a2fnBRhM | URL | 2009/02/27 01:31 | edit

詳細なレポありがとうございます。
さすがです。私が忘れてることも漏れなく書いて下さっている。
(ぐうさんのブログを参照して下さい…とある方に言ってしまいました。)

当日は貴重なお話を聞けて嬉しかったですね。
それにウィンさん、気さくで穏やかな感じの方で好感がもてましたよね。

ぐうさんの質問が採用されて私も嬉しかったです!!



おさぼりチプドン #nmxoCd6A | URL | 2009/02/27 09:46 | edit

>藍*aiさん、ありがとう。
もにかるさんが事前にご用意されていた質問と、私の質問内容がかぶってなかったのが、ラッキーだったのだと思います。

>どんなお仕事も傍で見ているだけでは分らない、奥深いものなんですね。

そうですね。スチールカメラマンがそんなにハードな仕事だと思ってませんでした。才能と努力と、忍耐力(かなり)が必要ですね。

>チプちゃん、ありがとう。
一所懸命メモをとっていた甲斐がありました。一部追いつけませんでしたが・・。
ウィン・シャさん、本当にきさくな感じでしたね。しかもトークショーはノーギャラだったのだそうです。頭が下がるというか、素敵な方ですね。


ぐう #ex3yOCrA | URL | 2009/02/27 23:04 | edit

「Sちゃん」に強い印象

2月25日は私も行きたいと思いましたが、田舎住まいと仕事のため果たせませんで、ぐうさんのレポートにより詳細わかりとてもうれしいです。スチール写真の撮影方法についてはぐうさんとまったく同じように理解していてここで認識を改めました。発想方法も印象に残りました。かつ、さらにSちゃんと結婚すると思っていた少女?(童女?)ぐうさんにこそ、ここで改めて強い印象を刻むこととなりました。幼いときからロマンチストであられたと思いました。さて、ウィンシャさんを直接にご覧になりきっとオーラのようなものを感じ、あびていらしたことと思います。また素敵なレポートをお願いします。

kobuta #- | URL | 2009/02/28 13:24 | edit

写真アップありがとうございますv-411
あの短い時間に的確な質問を考えだされたぐうさんさすがです。

蓮 #T1LxwB1c | URL | 2009/02/28 17:55 | edit

>kobutaさん、ありがとう。
子供のころってなんで何の根拠もなく、「○○と結婚する」と思えるんでしょうね。不思議です。
ウィン・シャさんにはすごくオーラを感じましたよ。またこういうイベントがあるといいですね。

>蓮さん、ありがとう。
蓮さんがあらかじめチケットを買っておいて下さったおかげで、ぎりぎり到着でも入場できました、助かりました。ありがとうございます。
質問はとっさに考えたものだったので、まさか採用されるとは思いませんでした(汗)。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2009/02/28 22:50 | edit

素晴らしい~

素敵なレポートありがとうございます!!!

>映画カメラマンと熾烈に場所を取り合いしつつ

これって、まるで報道カメラマンの
過酷な競争のようにすんごい話ですね~

演技者の方々はすぐそばで、こんな芸術的なバトルが
行なわれていてふつーに演技できるんでしょうか(笑)

すいません。ついつい脳内で、
ドイルさんと「前へ前へ!」みたいに場所を奪い合うウィン・シャさんと
必死で演技をしている役者さんたちと
撮影してるふりして寝てて
何にも気づいてない監督・・・てのを
ちょっと想像してしまいました(笑)
(もちろん勝手な想像です)

grace #5zcN.rTA | URL | 2009/03/02 07:17 | edit

面白すぎ!

>撮影してるふりして寝てて
何にも気づいてない監督・・・てのを

グレちゃん、面白すぎです(爆)。
そうだったら怖いなあ。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2009/03/02 23:27 | edit

私の知人のカメラマンは案外にスリムな男性です。最近は女性カメラマンも増えてきていて、どちらかといえば体格よりも体力が必要のようですよ。
がっちりした下半身のカメラマンというのは、ぐうさんの好みの男性かもしれませんね(^^)

カメラマンの知人 #- | URL | 2009/03/03 19:57 | edit

>カメラマンの知人さん、いらっしゃいませ。
>私の知人のカメラマンは案外にスリムな男性です。最近は女性カメラマンも増えてきていて、どちらかといえば体格よりも体力が必要のようですよ。

あら、そうなのですか。がっちりした下半身というのは、私のカメラマンに対する思い込みだったのですね。何より今回のお話で、自分自身気がつかなかった原体験というか、ある意味初恋?に気づかされて自分でもビックリです。
(初恋は小3のときの同級生・・・と思いこんでいたけどSちゃんの方が初恋だったのかも)

>がっちりした下半身のカメラマンというのは、ぐうさんの好みの男性かもしれませんね(^^)

そうですねぇ(笑)。胴長短足なら、なお良し。大地にしっかりと足をおろした感じが好きだったのです。自分自身の好みの再発見です。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2009/03/04 00:04 | edit

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