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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

荒唐無稽で繊細な絵巻物「PROMISE」 

 

今日「PROMISE 無極」http://wwws.warnerbros.co.jp/promisemovie/やっと観てきました。

いろいろ噂で「CG使いすぎ」とか「奴隷の走りっぷりに笑える」とか聞いていたのでどんなもんだろ・・と心配していたのですが、美しかったです。さながら、アジア絵巻物といったところでしょうか。
美しい映像はまごうことなき目の保養。物語の意味も考えず入り込みその世界に溶け込んでおりました。

以下、ネタばれあり
キネマ旬報に「PROMISE」について、立ち読み・流し読みでうろ覚えですが「自分の奥さんを女神役にして・・」と言った批判的な記事を眼にしていましたが実際は、全然違和感はありませんでした。むしろ美人というよりはちょっと悪戯っぽい顔が満神役にはまっていたかと。
それにしても奴隷ドンゴン・昆崙の走りっぷりは凄い。しかも走っている時、ちょっと眼がイッている。
真田広之・光明の鎧兜はこれでもか、という豪華さ。
ニコラス・ツェー・無歓の衣装はむやみにナルシスな洗練されたデザイン。
リウ・イエ・鬼狼は顔半分が隠れ、その顔にもなんか塗りたくられているようなのに漂う色気。
最初の登場は妙にケバケバしかったのに段々美しく透明感を増していくセシリア・チャン・傾城。

それにも増して傾城が囚われる鳥かご・無歓の、羽の形をした刀・鳥の姿が描かれた屏風など舞台や小道具の美しいこと。どれもこれももう一度観たいと思わせる細部に到る美しさ。しかもこのデザインのほとんどは日本人・正子公也によるものとのこと。

奴隷が、将軍の命を受けて王を助けるはずが王を殺し、王に殺されそうになっていた美女を助ける。美女はそれを奴隷と知らずに将軍と思い、恋をする。
公爵の異常なまでの冷酷さや、奴隷の故郷の「雪国」の話。
鬼狼の「脱いだら死んでしまう」という黒衣。

一見荒唐無稽な話のようだが、実はそれぞれの登場人物の感情の起伏が繊細に描かれていて現実の世界と通じるものがある。

チェン・カイコーって「さらば、わが愛/覇王別姫」でも凄いと思ったが、もしかして物凄い監督かもしれん・・・。
なんといっても生涯「さらば、わが愛/覇王別姫」の監督という栄誉で、その後似たような歴史を交えたヒューマンドキュメンタリー映画を撮り続けていてもそれなりの賞をもらえていたと思うのに、批判を恐れずこんなにエンターティメントばりばりのの映画を撮っちゃうんだから・・。
この映画は「理解しようとするよりも感じる映画」、それが私の印象。

そして監督を信頼して日本・韓国・香港の俳優ががっぷり四つに組んで映画を完成してくれたことが嬉しい。
アジアの底力を観た感じだ。

category: 映画

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コメント

 

うふ♪

ごぶさたしております。

>その後似たような歴史を交えた
>ヒューマンドキュメンタリー映画を撮り続けていても
>それなりの賞をもらえていたと思うのに

そーなんですよ!
才能と情熱があって、好きなことを追っている人は素晴らしいと思います。
監督、かっこエエと思います!ダイスキです(笑)
(始皇帝暗殺は「・・・」な気もするけど)
(●ェ●。)監督も、恋する惑星みたいな映画をつづけてテキトーに撮っても
ずっとやっていけたと思うのに、どんどん新しいことに挑戦してるし
好きなことしてて凄いっ!(笑) ←かなり話が脱線

そして、陳凱歌監督ですが。
パンフのプロフィール写真はなんと、「かぶと」をかぶってるんですよ。
好きや~(爆笑)

そして、私はあの満神、かなり好きです。セシと共に一般的には評判悪いけど。
満神が「カリスマ性ばりばりのカンペキな女神」で
傾城が「本物のスミからスミまで欠点のない絶世の美女」だったら
この映画、じつは面白さが目減りするんでは、と勝手に思ってます(笑)
満神は、もっといろんな重要な局面に何回も出てきてもよかったかな、と思いますが。

監督はインタビューで「ハリウッドにないアジアの良さ」を
この映画に入れたと言ってられました。
いろんな解釈ができる映画なので、何回かみるとどんどん感じが変わっていく気がします。

grace #5zcN.rTA | URL | 2006/02/16 02:00 | edit

graceさん、ありがとう

>パンフのプロフィール写真はなんと、「かぶと」をかぶってるんですよ。

私も見ました!なんて監督キュートなんでしょう。映画監督って怖くて近寄り難いイメージが昔あったのですが・・て、単に自分が年取ったからか?graceさんの影響か?
監督という職業に愛情を感じてしまうようになりましたね。

>才能と情熱があって、好きなことを追っている人は素晴らしいと思います。

うんうん。同感です。graceさんも好きなことを追っててカッコイイですよ♪(レスでちゃっかり愛を告白してみたりする)

この映画本当にいろんな解釈できそうです。後から「奴隷」が効いてきました。
映画の中のキーマンは「奴隷」ではと思うようになりました。「奴隷」は全ての登場人物に絡んでますし、この役を演じるのが一番難しいと思う。(月影先生調)
どこか「同じ月を見ている」のドンちゃん風でもあります。はっ!ドンちゃん・・ドンゴン・・チャン・ドンゴン・・。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2006/02/16 21:49 | edit

兜は乗っけているような?

 陳凱歌監督、あの写真は兜に頭が入り切らなくて、乗っけてませんか?(たはは)
真田さんと韋駄天ドンちゃんはかなりぴったしですが、ニコちゃんは随分、顔が小さく見えましたねー。
「ビジュアルブック」で、奴隷商人役の銭波さんを背負って、歯をむき出したすさまじい形相で演技指導してる凱歌監督も、熱いです!
被支配者と支配者がくるくる入れ替わるところが、この映画のミソですね。
囚われる、といえば、終生饅頭の恨みに囚われて身を滅ぼした「歓びの無い人」も…。

nancix #fpwaLjMk | URL | 2006/02/17 10:12 | edit

「ビジュアルブック」探してこよう♪

>nancixさん

>被支配者と支配者がくるくる入れ替わるところが、この映画のミソですね。

光明も、傾城を奪い取った形でしたが一夜で傾城の魅力の虜、めろめろになってるのが可愛かったです。

「歓びの無い人」・・最後でああ来たのかーと思いました。哀しい人ですね。彼のところにも満神は現れていたのでしょうか。(映画では登場シーンはないけど)

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2006/02/17 13:08 | edit

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