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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

現実とフィクションの狭間で 

 

16日(土)日本テレビ放送「ふたつの祖国をもつ女諜報員~鄭蘋如の真実」を観ました。(関西では8月24日放送予定です)
http://www.ytv.co.jp/zheng/

「ラスト、コーション」のモデルとなった実在の女スパイ、テン・ピンルー鄭蘋如のドキュメンタリーです。
テン・ピンルーの遺族にもお話を聞き、かなり詳細な内容になっていました。

テン・ピンルーの遺族は映画「ラスト、コーション」に対して、「実際の彼女は映画のように美貌と体を武器にしたりはしなかった」と抗議したそうですが、映画は元々小説「色、戒」を下敷きにしているのでドキュメンタリーではなくフィクションなのですよね。そこをごっちゃにされても、と思うのですが、遺族にしてみたら映画がショッキングな内容だっただろうことは容易に想像がつきます。

何よりテン・ピンルーは映画のワン・チアチーのように父に見放された孤独な女性ではなく、家族と一緒に住んでいたし(諜報活動などは父に相談していた)、恋人もいたようです。

ただ遺族が「丁黙邨(易先生のモデル)と彼女は肉体関係になかった」としていますが、実際はどうなんでしょう。
テン・ピンルーは「警察に務めている貴方の父を殺す」と丁黙邨に脅されていたようですので映画よりも実態はかなり複雑な関係であったと思いますし、そのため映画よりももっと切実な形で彼女は丁黙邨を暗殺する動機があったと思います。
脅しつつもそれを材料にして自分に近づいている男性の気を引きつつ、また毛皮をねだったりしているというのは今の感覚で考えれば肉体関係にあると思えるのですが、当時の貞操観念では結婚するまで処女を守り通すのが普通なので、娼婦でもない女性が安易に肉体関係を持つ、というのは却って疑われる元なのかもしれません。

それと同時にまた、「諜報活動などしなければ良かったのに」との感想も、当時の上海の中国人の意識や社会の在り方は今の平和な日本人のそれと全然違うものだったのだろう事を考えると安易に口にしてはいけないのかもしれません。(例えて言うなら「戦争に行かなければ良かったのに」と今のお年寄りに言ってしまうようなものかもしれません)

真実はわかりませんが、映画は現実よりも物事を単純にする形によって、男と女の心と体の関係をよりリアルに浮き彫りにしたと言えます。

ところで、この再現ドラマではテン・ピンルーの母親役を遠藤久美子が演じていたのが印象的でした。
「東京攻略」では台詞棒読みの彼女でしたが、今は演技が上手くなってます。


今日の情報
8月24日(日)「言えない秘密」主演女優グイ・ルンメイの舞台挨拶があります。
■日程:8月24日(日) 11:20~の上映終了後
■場所:新宿武蔵野館
■登壇者:グイ・ルンメイ

詳細は劇場までお問い合わせください。
新宿武蔵野館:03-3354-5670

公式サイト「言えない秘密」最新情報より
http://ienai-himitsu.com/index.html

これを見る限り、舞台挨拶用のチケットが前もって発売されるようではないですが、当日いきなり11:20の回に出かけていって大丈夫なのでしょうかね。満席になる前に、早めに劇場に出かけた方が安心かと思います。

「藍色夏恋」観て清清しい魅力にとりこになった私的にはグイ・ルンメイというよりもモンクーローという名前の方が馴染みがあります。(笑)
シネマート六本木で9月9日(火)から「遠い道のり」も公開になりますし、ますます彼女のファンが増えますように。
(ついでに「藍色夏恋」をDVDで観て、チェン・ボーリンのファンが増えますように:笑)

category: 日々のつぶやき

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コメント

 

わーい!

鄭蘋如の番組、関西はあとで放映だったのですね。
ありがとうございます。楽しみに見ます。
映画も小説から変えていたり創作したりした部分もあると思いますので、あくまでアン・リー監督が描こうとした別のものとは思いますが、その時代の細かいいろんなことを知ることは、映画世界(や原作)を深く知る手がかりになりますよね。
諜報活動、というと、映画「ブラック・ブック」とかも連想してしまいますが。

>ついでに「藍色夏恋」をDVDで観て、
>チェン・ボーリンのファンが増えますように

その通りですね!
関西ではなぜか(もう終わっちゃったけど)またまた
映画館で再映されてました。「藍色夏恋」!
あの映画を最初にみたときの衝撃は忘れません。
台湾映画というより、世界中の青春映画のベスト3にも
入れてもいいです!(←ナニサマだよ(^^;))

「カンフーダンク!」でもボーリンくんのファンが増えたらいいのになあ~(あの役の設定では、ちょっと無理か?)

grace #5zcN.rTA | URL | 2008/08/17 07:43 | edit

>グレちゃん

>その時代の細かいいろんなことを知ることは、映画世界(や原作)を深く知る手がかりになりますよね。

まさしく、とっても参考になりました。当時の不穏な空気はもちろん、租界の位置関係とか、映画に出てきた橋も、昔の写真に写ってておお!と思いました。

関西では「藍色夏恋」上映されてたのですね、いいなー。
私も世界中の青春映画のベスト3に入ると思います!(私もナニサマ発言)
台湾映画を観始めるきっかけになった映画です。

>「カンフーダンク!」でもボーリンくんのファンが増えたらいいのになあ~(あの役の設定では、ちょっと無理か?)

ボーリン君、「カンフーダンク!」ではいつも酔っ払ってますからねぇ・・・。
でもバスケをやってるシーンは格好いいです♪(ファンの贔屓目)
ちなみにボーリン君は実世界ではお酒は全然呑めないのだそうです。呑めないのにあの酔っ払い演技・・結構凄いかも(笑)。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2008/08/17 10:45 | edit

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