ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

お節作らない族 

 

この世の中には「お節作る族」と「お節作らない族」がいると思う。

実家の母は「お節作らない族」だ。お正月はお雑煮のみ。あと、普通のおかずとかお歳暮でもらったハムを出したりとか。
私の子供の頃というと30年以上前になるのでその頃田舎住まいで「お節を作らない」のは結構稀だったと思う。

「どうしてウチはお節がないの?」とたぶん子供の頃聞いただろう。
それに対しての返事は
「年末は和裁が忙しいから」
「ウチにはおばあちゃんがいないから」(作ってもらえない&作り方を教えてもらえないという意味だったのだろう)
などだったと思う。

※母は呉服屋さんからの依頼で和裁の内職をやっており、どうしても「お正月に着る」人が多いので、年末は何日も徹夜をすることが多かった。
そのためにその間の家事は長女の私が代わりにやっていた。
※ウチの祖母(父の母)は父にとっては継母であり、そのため父が家の跡を継いだ後もいろいろと確執があり、離れて住んでいた。(祖母は自分の産んだ子と住んでいた)もちろん私自身が子供の頃はそんな事情は知らなかったのだが・・。

そんなこんなで中学生になってたぶん中1か中2だろう、冬休みの家庭科の宿題に「自分の家のお節料理のレポート」というのが出た。
単純な私は「ウチはお節を作らないからこの宿題はやらなくていいわ」と思い、冬休み明けにはもう一つの課題と共に「うちではお節を作りません」という紙切れ一枚を出した。

放課後家庭科の先生に職員室に呼び出され、
「あなたの家ではお節料理を作らないって本当なの?」と聞かれた。
「はい」と答えたが先生は全然信用してない風だった。たぶん宿題が嫌で、嘘をついていると思ったのだろう。

何度も言うが、30年以上前で田舎に暮らしていて、「お節を作らない族」はかなり稀だったのだ。

その時の先生の顔も名前も覚えていないが、言葉は今も思い出す。
「じゃあ、貴方のお母さんはお正月から台所に立つの?」
(??お正月から台所に立ちますけど??だってお雑煮作るし)

そして隣の先生の方を振り返り、「この子の家ではお節作らないんですって、そんな家ってあるのかしら」と同意を求めたりしていた。
隣の先生は困ったようにあいまいな表情を浮かべていたような気がする。

私がずっと黙っていたので諦めたのか、そのうち「まあ、いいわ」と帰された。

トボトボ帰り道すがら考えた。
「うちの母は内職が忙しくてお節を作る暇がないんです」
「嘘だと思うのでしたら今家に電話して母に直接聞いてください」
などと答えるべきだったのかな、と。(その場で言えなかったことがくやしくもあった)

たぶん私はバカ正直だったのだろう。(今もそうだが)
料理の本を探して適当にマル写しして「我が家のお節料理」をでっち上げ提出すれば良かったのだ。

その後、母に「こんな事があったよ」と言ったら、次の年は初めてお節料理を作ってくれた。所謂「お煮しめ」だったと思う。
牛蒡やレンコンを食べながら「そんなに美味しいものでもないなー」と思った記憶がある。

それにしても母は梅干も作っていたし、お赤飯、ちらし寿司、お祭りの時の鮒の寿司、巻き寿司。たくわんの漬物、年末にはちゃんと大掃除もしたし、お餅も杵でついていた。
その点を考えるとお節だけ作ってなかったのが不思議だ。やはり母は「お節作らない族」だったのだ。

その血?は受け継がれ私も「お節作らない族」だ。残念ながら夫の母も長年職業婦人だったせいか(女手ひとつで息子を育てた)「お節作らない族」なので私は作り方を教わることはない。

2005年現在では「お節作らない族」がかなりの割合を占めていると思うが当時の私の家庭科の先生は(今はご高齢だろう)今の時代を嘆いているだろうか。

今年の年末の買出しの夫のリクエストは「数の子、ブリ、蛸」だけである。
もちろんお節料理は作らない。
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category: 日々のつぶやき

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コメント

 

うちの母は「絶対お節を作る派」でした。
(作らないと年が明けないと思ってた節もある・・・)
年末年始、仕事のある私が少し不満だったみたいです(苦笑)

最近は「棒だら」のみです。
後は買ったものか、貰ったもので適当にです。

今年は沢山の方と出会えて 楽しい一年でした。
ぐうさんにも大変お世話になりました。
来年も宜しくお願いします。

きらら #FvLIUmYM | URL | 2005/12/29 11:31 | edit

ちょこっと作る族

作るのはエビの塩焼き←これっておせち? 数の子、くらい。
あれ?ちょこっとって?
そう今年はごまめもお母さんに渡して作ってもらうので
結局作ってないヤン!族でしたわ。
ハハハ!
昔のようにお店が閉まってたらきっと今でもみなさん作ってたのでは?もう元旦からあいてるしねぇ・・・
あんなに買い込んだら冷蔵庫に入んないし・・・
さて今年はぐうさんにお会いできてほんとによかったです。
こうやって書き込んでる間もぐうさんの顔と声がよみがえってるんですよ。(って気持ち悪いですかね?(^_^;))
来年もよろしくお願いいたします!

ドンチャ #C04vCiTU | URL | 2005/12/29 15:05 | edit

いろんな族アリですね

>きららさん
>作らないと年が明けないと思ってた節もある・・・

いいですね、これ。この想いがきっと大変なお節作りを支えているんですよね。きららさんのお母さんいいなぁ。
でも、お節がなくても「恥ずかしい」とも「惨めだ」とも思ったことは一回もないのです。家庭科の先生はそう思わせたかったんでしょうけど。(苦笑)
人生、何が起こるかわかりませんので数年後にははりきってお節作りをしてる、なんて事もあるかもです。

>ドンチャさん
>昔のようにお店が閉まってたらきっと今でもみなさん作ってたのでは?
そうですねー。昔はお店が閉まるから、「作りおき」の必要もあったのですよね。子供の頃、お正月お雑煮以外何食べてたっけ??
ドンチャさん、近くに優しいお母様がいらしていいですね。

本当にきららさん、ドンチャさん始めいろんな方にお会いできた一年でした。とっても楽しかったです。
来年もよろしくお願いします!

ぐう #- | URL | 2005/12/29 20:02 | edit

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