「中国の植物学者の娘たち」を観た 

ダイ・シージエ監督の「中国の植物学者の娘たち」観てきました。
(デジカメを持っていくのを忘れて、映画館の看板の写真を撮れませんでした・・・)

実話を元にした同性愛のお話だけに、中国では撮影許可が下りなくてベトナムでの撮影になったそうですが、中国に似た風景ながらも空気が湿気を帯びていて、とても幻想的な作品に仕上がっていると思います。

女優の一人は中国人とフランス人のハーフ(映画では中国人とロシア人のハーフという設定)、ミレーヌ・ジャンバノワと、もう一人はどこかジョウ・シュンにも似たリー・シャオラン。
リー・シャオランは「天堂口」でダニエル・ウーの故郷の恋人役を演じていますが、「天堂口」のどこかぱっとしない田舎の少女に比べると、「中国の植物学者の娘たち」では芳しい花のような香りを放つ女性を演じています。間違いなくこの映画は彼女の代表作と言えるでしょう。
(まさか「ドラゴン・タイガー・ゲート」でのドニー・イェンの恋人役も彼女だったとは映画を観ている時は全然気がつきませんでした!)

ヒロインが一方は西洋人のような顔立ち、もう一方は東洋人の顔立ちで、二人が並ぶとお互いの美しさを高めあう形となり、配役の妙を感じました。

この映画のリー・シャオランの素晴らしさと言ったら・・・。
一つ一つの表情が美しく清らかで、肢体は折れそうに細く、どこかマギー・チャンに見える雰囲気の時もいくつかありました。(ほめ言葉のつもりですが、他人に似ていると言うのはご本人には失礼かな)
その分、フランス人のハーフのミレーヌ・ジャンバノワは西洋人特有のガタイのデカさが目立ち、表情もリー・シャオランと比べると固めで、それがちょっと残念でした。

それにしても、この監督の作品に出てくる男性は小ずくるて弱い人間が多いですね。
「中国の小さなお針子」では恋人を妊娠させたのに、結婚することも二人で逃げることもできない情けない青年が、この映画では厳格な父を装って自分の娘や助手に来た女性にやたら厳しくしていたのに、助手の女性が息子の嫁となるや、急に立場が弱くなって新聞を買い忘れてられても好きなおかずが夕食に出なくなっても何も言えなくなるような男性が登場します。
それに対して女性はというと、「抑圧から解放されようとする」強い存在として描かれているのが面白いです。
ま、男性が頼りないと女性は強くなるしかないのです。

私は好きですが、内容的に万人には薦めづらいかもしれません。中国映画だからか結構年配のお客さんが来ていて、内容知ってるのかな、とドキドキしてしまいました。


ところで「中国の植物学者の娘たち」って、このタイトル合ってないんじゃですかね。(原題は「植物園」)
植物学者の娘(子供)はリー・シャオランだけで、もう一人の女性は孤児院から来る助手、赤の他人なんですけど・・。この場合の「娘」とは「子供」じゃなくて「若い女性」という意味で使ってるのでしょうか?
正しくは「植物学を研究する娘たち」だと思いますが。
そんな事を思うのは私だけかな?(笑)


今日映画を観にいった東劇で、「ラスト、コーション」の本チラシ(と言うのかな?)をGETしました。金城君の「死神の精度」のチラシもありました。
「ラスト、コーション」チラシ


今日の立ち読み情報。
「GRACE」2月号の254ページに「ラスト、コーション」の映画評を豊川悦司さんが書いてます。
トニー・レオンは尊敬する俳優で、彼の出演する映画を「羨望と嫉妬」を持って観ているそうです。

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