ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

日仏学院にて「フラワーズ・オブ・シャンハイ」 

 

昨日12月4日(日)、東京日仏学院にて上映される「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(監督・ホウ・シャオシェン侯孝賢)を観に行ってきました。
場所は飯田橋駅から徒歩で10分くらい坂道の途中、瀟洒なマンションが立ち並ぶ中に紛れて建っている日仏学院でした。実際、看板もなく周りも一見これは何かの記念館か施設か?と思えば個人の邸宅だったり、落ち着いた感じのマンションだったり(←絶対耐震偽装はされてなさそうな)。うろうろと迷って坂の上の方まで行ってしまいました。

チケットの発売一時間前に行ったのですが、「ここに並んでいてもいいですか?」とカウンターで尋ねても「並ばなくても買えますよ」との係りの人の返事。カウンターは「花様年華」を思わせるようなしっとりした赤一色。うーん、これがパリの空気?。
学院を出入りしている学生さん達はそのままパリの街角を歩けそうなおしゃれな方々ばかり。特に男性が洒落のめしていた。当然外国人の方々も・・。
映画会場は100人くらいの座席数だったでしょうか、結局上映前には7、8割が埋まっていたようです。私の前にはフランス人?らしき男女の3人組。(鼻高っ!!)「日本語字幕わかるのかな?まぁ学生さんだろうし」(←人の心配をせずに己の理解力の心配をしろよ・・>自分。この3人組は最後まで集中して観ていました。何が面白いんだろうな、でもヨーロッパ映画でもわけわからんのあるし、近いのかもな)と思いつつ、映画を観ました。

観終わっての印象と言えばこれはトニーファンにとっては「トニーin覗き部屋の映画」だな、と。
トニーが出てきたと思ってもほとんど喋らないし、時々カメラがスパンしてトニーの顔がランプとかの影になるし、アップにはならないし。一定の目線なので隣の部屋の壁の穴から覗いているチャウさん状態。もうこうなってくると首のかしげたり、眼を凝らしているチャウさんの気持ちがよくわかる。

それにしょっちゅう画面に黒い画面(暗転)が入るのは気が散るんですけど。つられて瞬きするから眠くなってくるし。
話の中心は登場人物の噂話、誰かが誰かを説得している様子などで進んでいくのでクライマックスのシーンが済んでるのですよね。(夜口論していたのに朝起きたらいつの間にか仲直りをしていた両親を目撃した子供のような心境ですよ。いつの間にやら話が進んでいてそのシーンはない。子供には見せられないのでしょうか、それともどうぞ想像してくださいってことかな)
唯一ドラマチックなのは遊女が男性とアヘンで心中しようとするシーンくらいでしょうか。

あと、文化を知らないので想像なのですが、湯飲みの蓋をずらしてお茶を飲む様子は、あれは湯のみに直接お茶の葉を入れてるからお茶の葉を飲まないようにする為なんでしょうか?(たまたま昔読んだ小説パール・バックの「大地」で新妻がお茶の葉を湯のみに入れすぎていた、という箇所があったので)

それにしてもあの遊郭、もし自分が遊女の立場だとすると息が詰まりそうですね。とにかく外の世界に出たいと思ったら誰かに想われて妾をなって嫁ぐしかない。ある意味、相手の男性が自分の世界の全てとなる。
そういう意味では「私を正妻にしてくれると言ったのに」とアヘンで心中しようとする遊女の気持ちもわかる。

小紅が「私は身一つでここに来て、ここにあるものは全部貴方が買ってくれた」というのを聞いた時はちょっと吃驚した。豪華な家具も美しい衣装も一つ一つ男性が買い揃えていったのか、と。
果たしてそれは嬉しいことだろうか。全てのものは自分のものであって自分のものではない。ジオラマ、あるいはドールハウスの人形のようだ。

揃える男性の方は楽しいかもしれない。自分好みの衣装や調度品を少しずつ足していく。もしこれが本当の人形遊びなら楽しいだろう。でも相手は血の通った人間だ。必ずしも幸せな男女関係が生まれるとは思えないのだが・・。
男性は遊女に擬似恋愛の甘さ優しさを求め、遊女の方は相手に外へ連れ出してくれ自分を自由にしてくれる力を求める。
どんなに美しい衣装をもらってもそれを着て外を自由に歩けることはないのだろうから。
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category: 映画

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