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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

私はこんなものを食べてきた 5 

 

・ひなまつりの寒天

ひなまつりと言うと全国的には3月3日だけど、うちの田舎では旧暦で行事を行うので、ひなまつりは4月3日でした。
七夕も8月7日。子供の頃はこれが不満でした。何でもテレビが格好いいと思っていた子供時代、「テレビでは7月7日が七夕なのに、なんで8月7日なの?」と母親に聞いた記憶もあります。一ヶ月待たされるのがつまらないと思ったり。
お正月はさすがに1月1日でしたけどね。

でもひなまつりが4月3日なのはそんなに不満ではありませんでした。
なぜって春休み中にあるから。

ひなまつりで一番覚えているのは赤、緑、白(透明)の三色で作られた寒天でした。
きっとちらしずしや太巻きもあったと思うのですが、子供だからそんなに複雑な味が理解できる訳でもなく、やはり甘い味がご馳走と思われたのです。

ひんやりした薄暗い居間に行くとテーブルの上にチラシがかかっていてそっとめくるとバットに流し固められたきらきらと輝く寒天がありました。
「食べていい?」と母に尋ねて包丁を持ち出し、包丁を引くと子供の弱い手でもスルスルと寒天が面白く切り取れました。

色が違うだけで、たぶん味は同じはずなのですが、赤色は甘く苺やさくらんぼのような雰囲気が、緑はちょっとクールで落ち着いた味、白(透明)はシンプルな味のように感じて、三色をまんべんなくつまみ食いしていったのでした。

ひなまつりには小さなお重(ピンク色などの女の子らしい可愛いもの)に寒天やら太巻きを詰めて、外でお弁当を広げるようにちょっとしたピクニックをする習慣もあったそうです。
私は全く記憶がないのですが。

私がまだ物心ついていない時、うちの父と母はとっても貧しくひなまつりに太巻きや寒天を用意できず、普通の日として過ごした時があったそうです。
本人(私)もわかってないしね、まぁいいかと思ったのではないかと思うのですが、そういう時に限ってか?近所の同じくらいの幼い女の子(遊び友達)が小さなお重を持って
「遊ぼう」と来たのだそうです。

しまった、うちは用意してないよ、と両親が思ったのかどうかは知らないのですがその時、小さな私は彼女が下げているお重を見て何かを手に下げないといけないと思ったのか(笑)母のハンドバックを下げて出てきたのだそうです。

「それを見てね、貴方に本当に可哀相なことをしたと思ったのよ」と母が話してくれたことがあるのですが、自分は全く覚えていないので不憫とも思わず、むしろハンドバックを下げてきたなんて機転が利くじゃん、自分なんて感想しか持たなかったのですが、今の年になって両親の立場で想像してみるにそのせつなさが伝わってくるような気がするのです。

category: 食の思い出

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