FC2ブログ

ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「自娯自楽」「大暴れ孫悟空」「水墨画アニメ」 

 

12月16日(土)の初日は行けなかったものの、水墨画アニメがやっぱり観たかったので17日(日)に中国☆上海映画祭に行ってきました。
中国☆上海映画祭


「自娯自楽」上映前にはリー・シン李欣監督が挨拶をされました。

リー・シン監督

「この映画のために4年間脚本を準備しました。上司に途中何度も駄目と言われた。映画は常に遺憾を残す技術です。現在で最高の技術で作った。ジョン・ローン、ココ・リーは国際的な俳優。特にジョン・ローンにとってはチャレンジの役だったと思う。チャン・イーモウのような中国の農村ではなく、どこか童話の世界」とのこと。

映画は、中国の景徳鎮で実際にあった話を元に作られているそうです。

静かな山村に住む男性(ジョン・ローン)は村長の娘(ココ・リー)を密かに想っている。ココ・リーは映画女優に憧れ、街にオーディションを受けに行くが、演技が全くできなかったため合格することはなかった。
落胆する彼女を励ましたくて、男性はホームビデオカメラを購入し、「これで映画を撮ろう」と提案する。
村全体を巻き込んで武侠映画を製作することになるが、撮影など初めてのためトラブル続き。

やはり中国と言えば「武侠映画」なのか、村人が喜んで映画に参加している姿がほほえましい。ジョン・ローンと言えばラスト・エンペラーの悲劇の皇帝のイメージなのだが、この映画ではきさくな、どこか頼りないおじさん役。でも顔立ちがくっきりはっきりしているので、村人の中では完全に目立つ。
丁度、TV番組「噂の東京マガジン」の志垣太郎が下町で取材する「一丁目一番地」を観ているような感じだ。

武侠映画用の衣装なんか滅茶苦茶なんだけど、撮影を重ねるうちに「武侠映画」ぽくなっていく様子が素晴らしい。村人が農作業そっちのけで映画に嵌っている様子が楽しく、心暖まる映画だ。でもジョン・ローンの顔が気になってしょうがなかった。(笑)
「大暴れ孫悟空」

とにかく孫悟空がハチャメチャな行動を繰り返すお話。でも、一見乱暴者で無軌道な行動を取っているようで、下々の人々には優しいし、ふんぞり返って偉そうにしている玉帝をやり込めたりと、彼なりの「筋が通った」生き方を見ていると孫悟空は中国人に愛されてるんだなぁと容易に想像が着くのだ。

印象的だったのは「適当な役職を付けて手なずけてしまえ」とばかりに「天馬の管理をしなさい」と玉帝が孫悟空に命じるのだが、孫悟空は綱に繋がれたままの沢山の天馬を見て「なんだこの飼い方は」と、天馬を全て空に解き放ってしまうシーンだ。天馬が嬉しそうに生き生きと空を駆ける様子には、孫悟空の優しさ、生命を慈しむ心が表れている。

「水墨画アニメ」・・・4つの短編が上映されました。

とにかく素晴らしい!何度でも観たい素晴らしい作品。特に「おたまじゃくしがお母さんを探す」と「牧笛」は最高!!

「おたまじゃくしがお母さんを探す」

おたまじゃくしの泳ぐ様は子供の頃、何度も見てきた姿そのまま。ひよこ、海老(海老はやはりお爺さんだった)、蟹、鯰・・・。
水墨画で滲んだように描かれた絵がそのまま動いている様子は圧巻。絵そのものも美しいし、はたしてどうやって動かしているのだろうと思ってしまう。これが1960年の作品だと言うのだから。感嘆。

「牧笛/ぼくてき」

牛飼いの少年と牛との心の通った様子が、叙情的に描かれている。
空白を残し、簡潔に描かれた絵は完璧。

水墨画が素晴らしいのは絵が描かれていない余白にも絵があるところ。
観るものが、その余白にあるものを読み取る世界なのだ。
空白はなにもないということだとばかりに空間を全て埋め尽くさずにはいられない西洋の野蛮(!)な絵画とは比べるべくもない。

空白は

空であり
河であり
水であり
谷であり
田んぼであり
靄であり
霧であり
空気そのものなのだ。

これも1963年の作品。溜息。

「鹿鈴/ろくれい」

これは1982年の作品だが、残念ながら逆行するように、絵が少しくどくて古臭いし(少女の顔が怖い)、鹿の顔はちょっと少女漫画風なのが残念。
お話は「小鹿物語」の中国版。
途中、小鹿が、足を怪我した少女の代わりに街に降りていって買い物をしてくるのだが(籠にお金が入っていて、事情を知っているお店のおじさんが籠に肉を入れてくれる)「おいっその肉って?」とツッコミを入れたくなってしまった。

「琴と少年」

1988年の作品。出てくるのは老人と舟をこぐ少年のみ。
この老人と少年が色っぽくてちょっと萌えてしまった。と言うか、私はてっきり「少女」だと思って観ていたのだが、後でタイトルを見たら「少年」だったのね・・・。
そんな話な訳はないのだが、この二人が年齢差を乗り越えて過ちを犯してしまうのではと別の意味ではらはらしましたよ。(笑)

静かな自然の風景の中で流れる琴の音が素晴らしく、どうしても「HERO」を思い出してしまいます。

映画の感想はここまで。

ところで
来年公開の「墨攻」ですが、
1月15日~18日の予定で、主演のアンディ・ラウをはじめ、アン・ソンギ、ファン・ビンビンが来日することが決定したそうです。

詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=5718 

うーむ「墨攻」Tシャツって、どんなんだろ。
最近「鉄コン筋クリート」Tシャツも売ってたし(以前は「西瓜」Tシャツも・・)Tシャツばやりだな。

category: 映画

tb: 1   cm: 4

△top

コメント

 

わ~~い♪

新年から楽しみいっぱい♪
休めるかが問題かも。

水墨画アニメ、見たかった!この映画祭もう少し長くして欲しかったです。

蓮 #T1LxwB1c | URL | 2006/12/19 21:54 | edit

蓮さん、来年早速「墨攻」始動ですね!
本当、イベント多そうで休めるか問題だわ・・。特に「傷城」公開はいつになるのか今から気を揉んでるし。

>水墨画アニメ、見たかった!
私も蓮さんに観て欲しかったです!
これだけでもどこか他の映画館で上映してくれないかな?

ぐう #XjZxsWQw | URL | 2006/12/19 23:49 | edit

まあ!

ぐうさん、レポートありがとうごさいます!

ジョン・ローン、元気なんですね!
(反応するのはそこかい!?)
ぜひその作品見たいです。関西でも機会がありますように!

アニメ作品もとても見たいです。
前に「上海アニメーションの奇跡」という
特集上映があったのに行けなくて、中国のアニメが
すごく気になってました。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239066
http://www.minipara.com/movies2002-1st/shanghai/
同じ内容かな?
(日本での上映権は切れたと思ってました)

日本のアニメはどれも、絵が
よくいえばリアル、暴言を吐くと「実写を絵にした」感を強く感じて・・・
(あ、あんたナニサマやねん。。。)
がんらいのアニメーションを作る意義、
「絵」によって、実写ではできない部分を映像化する絵柄(変な文章だ!)の魅力に
とても興味あります。
もちろん、日本のアニメもそれはそれで好きですが。

行けるのは来年になりそうやけど
「鉄コン筋クリート」
とても楽しみですわ♪

(墨攻のパズル付き前売りも早く買いにいかなくちゃ~)

ぐれいす@新幹線 #sSHoJftA | URL | 2006/12/20 08:46 | edit

グレちゃん、「自娯自楽」関西でも上映されるようお祈りしています!はい、ジョン・ローン元気そうですよ。

アニメのDVD出てたのですね♪でも「おたまじゃくしがお母さんを探す」は入ってないのが残念・・。

>日本のアニメはどれも、絵が
よくいえばリアル、暴言を吐くと「実写を絵にした」感を強く感じて・・・

うーん、そうかな?私はアメリカのアニメの方が実写に近いと思います。アメリカではフルCGアニメ、多いですよね。

日本は浮世絵でもあるように、ある意味「平面的だけど立体的に見える」絵だと思います。作家の画風が出てる分、オリジナリティがありますよ。
最近では「蟲師」、「英国恋物語エマ」が好きです♪(「エマ」は第2弾が出来るそうで、楽しみだ!)

あと、絵がどうこう言っておいて矛盾しますが最終的にはやっぱり「お話」(脚本)なのですよね。
いいアニメがこれからも観たいなぁ♪

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2006/12/20 22:48 | edit

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://guunonichijyou.blog22.fc2.com/tb.php/302-aeec6c33
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

水墨画、国宝)水墨画(すいぼくが)とは、「墨」一色で表現される絵画で、墨線だけでなく、墨を面的に使用し、暈かしで濃淡・明暗を表す。墨絵(すみえ)とも言う。中国で唐代後半に山水画の技法として成立し、宋代には、文人官僚の余技としての、四君子(松竹梅菊)の水墨

美術のきざはし | 2007/09/29 07:57

△top