ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「長江図」観ました 

 

7月23日(土)SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016にて「長江図」を観ました。

「長江図」

ベルリン映画祭にて芸術貢献賞を受賞しただけあって、リー・ピンビン撮影監督ならではの美しい映像にまずため息が出ました。
茶色い水が広がる長江と、霧に姿を霞ませながら、身体のあちこちに錆をつけたままゆったりと進む船、船、船の影。
そして主人公はというと、急死した父親に代わり船の船長を継いだものの、詩人になる夢を捨てきれず、船の中の寝床には沢山の本を抱え込んでいるというダメ人間(笑)。

こういう屈託を抱えた人物を演じるにはチン・ハオはうってつけの俳優ね、と思い観ていると、映画は思いもかけず、難解な世界に観る人を突き落すのでした。

最初私が違和感を覚えたのは、主人公のチン・ハオが分厚いセーターを着ているのに、彼が双眼鏡で見た他の船に乗っている女性が何故か薄着なところ。
そう、映画で登場する女性たちはチン・ハオの過去に付き合った女性の幻、もしくは空想の実在しない女性のようなのである。他にも手首を切って血を流していた男性が、後のシーンではちゃんと生きていたりと、果たしてこれはどういうことだろうと思うシーンがいくつもあるのです。

そして映画のナレーションは最初から最後まで「彼は」「彼女は」と、常に三人称で語られるのも、観客を陥れる何かの罠(笑)と思えるのでした。

いやー、観て良かったです!映像だけでも美しいので、これがドキュメンタリータッチに、時系列に主人公の行動を追っていく映画だったとしても充分楽しめたと思うのに、こういう心理の迷宮に突き落とされるとは。
観る人の解釈やその時々の視点によっても印象が変わってくると思えますので、何度も楽しめる不思議なお話でした。
これ、一回きりの上映ではもったいないので、是非とも他の映画祭などでも上映してほしいです。


ところで、映画祭のQ&Aでは「I PHONE YOU」のタン・ダン監督と、「長江図」のワン・ユー・プロデューサーが登場したのですが、ワン・ユー・プロデューサーが普通話を話し、それをタン・ダン監督が英語に訳し通訳の人に伝え、通訳が日本語に訳するという、気の遠くなるようなじれったい進行した。(普通話→英語→日本語)
「I PHONE YOU」のタン・ダン監督は、「長江図」のヤン・チャオ監督ともお話したことがあるそうで、彼のお話を直接彼女が代弁する場面もあったのですが、それにしても、初めから普通話の通訳の人を呼んでいれば、監督やプロデューサーにも不便をかけないで済んだのに・・・。
ワン・ユー・プロデューサーが「すみません、私が中国語しか話せないのでご迷惑おかけします」と仰っていましたが、いやいや、そういう問題じゃないですから!

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の実行委員の方々、来年からは普通話の通訳の人を呼んでください、よろしくお願いします。


<その他の情報>
台湾嘉義にある「KANO故事館」、今月末で閉館とのこと。家賃高騰のため。
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201607230005.aspx

わーん、「KANO故事館」、まだ行けていないのに閉館とは・・・。


<テレビ番組情報>
7月30日(土) BS11 午後8:00~10:00 「あのスターにもう一度逢いたい  テレサ・テンが生きた証」

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