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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「Crazy Stone」ティーチ・イン 

 

10月25日(水)、シネマート六本木で午前中「ドラゴンスクワッド」を観てから六本木ヒルズに移動して東京国際映画祭「Crazy Stone」「おばさんのポストモダン生活」を観ると言う一日でありました。
東京国際映画祭ポスター


まずはこの日一番面白かった「Crazy Stone」の感想(ネタばれしない程度に)から。監督はニン・ハオ。

中国の重慶市が舞台。ある日、破産直前のある工場のトイレの壁を壊していたらそこから大きな翡翠のペンダントが見つかる。工場は売却を迫られていたのでこのペンダントを展示して、入場料を資金にお金を稼ごうと工場長が決意。ペンダントが盗まれないように、一人の男性従業員に警備担当を依頼。それがこの映画の主人公(グオ・タオ)。
工場を買い取ってホテル型マンションにしたい開発会社は密かに盗賊を雇い、普段はコカコーラの当たりクジ詐欺をしている三人組もペンダントを盗もうとやってくる。それに工場長のドラ息子(何かと金をせびりに来るので半勘当状態)もペンダントをねらってくる。三つ巴の泥棒に悪戦苦闘する警備担当。

とにかく面白い!泥棒たちがとにかく間抜けで笑えるし、しかもお互いがお互いの素性を知らずにどこかで関係が絡み合っているから凄い。

映画中出てくるのは主人公含め情けなさそうなオヤジばかり。女性はほとんど出てこない映画だ。警備担当が「警備のため」ペンダントを展示しているお寺のまん前の安宿に部屋を借りるのだが、これがすえた臭いが漂ってきそうな汚い部屋。トイレは共同。
三人組のボスの恋人がある男性とベッドで寝ているシーンがあるのだが、部屋にラジオからか安っぽい歌謡曲が流れてくる。それがどこかで聞いたような曲で、トニーの曲じゃないかと思うのだが確信が持てなかった。(トニーの曲が安っぽいと言う訳ではないのだが、力強く情けなくリアルに生きているおじさん達の世界の中ではそれが「リアルでない曲」として聞こえるのだ)

ブラックユーモア満載の香港映画のような中国映画。香港映画だともっと軽いノリになるのだが、この映画は登場人物が皆とっても深刻な状況に置かれる。でもその深刻さが喜劇なのである。よくこんな映画が出来たなぁと思う傑作映画だ。

主人公の男性は「このペンダントがあれば工場が救えるかも」と一所懸命頑張るが、問題が次々と起こってくる。その必死な表情がだんだん魅力的に見えてくる。
笑い続けて観終わって元気が出てくる不思議な映画だ。 

<「Crazy Stone」のティーチ・イン>※おおまかな内容です。
ゲストは映画主演の俳優グオ・タオ、音楽担当のファンキー末吉。
最初、グオ・タオさんの挨拶。
「この映画は4500万のバジェットで製作されました。若い人にすごく人気が出た映画です。1億5000万の収益がありました。この映画の出演者は次々に出演依頼が来て忙しい。監督も「Crazyシリーズを作ってくれ」と依頼があり脚本書きに忙しい。それで今回来られなかったので、私が来ました」
(監督のニン・ハオは前回「モンゴリアン・ピンポン」で東京国際映画祭に出品した)

質問:音楽担当のファンキー末吉さんに対して、監督からどのような要望があって曲を製作したのですか。

ファンキー末吉:まず自分で勝手に曲を作って監督に聞いてもらった。言葉だと誤解が生じるので、音楽と音楽で話し合わないと。国際的な映画にしたいとのことだったので楽器にこだわった。それぞれの役者のテーマを決めてその登場シーンでは小さな白鳥の踊り(湖?)の曲を、盗賊マイクは電子楽器、泥棒三人組は現代的なギター、主人公は琵琶で演奏すると言う風にした。
これは中国のエンターティメント映画。これまでの中国映画は古き良き中国、というようなものしか紹介されていないが、これで中国映画のイメージを新しくできれば。今の中国は若者のパワーが凄い。

質問:グオ・タオさんにお聞きしたいのですが、映画には愛すべきダメ男が沢山出ていたが、ダメ男を演じるにあたって気をつけたことは。

グオ・タオ:今まで監督が撮っていたのは素人。今回は初めてプロの役者を起用した。女が強くて男が弱いと言うのは世界の普遍の原理だ。情けない男だが、自分の信じるものには果敢に立ち向かっていっている。主人公は、映画の最後では公衆の面前で工場長をののしると言うことが出来た。もう一つ強調しておきたいのが、これまで中国映画は警察官は正義の人物と言う表現が多かったが、この映画は他の映画と違って見た目も良くなく頭も冴えない、警察官が出てくる。

司会:主演のグオ・タオさんはこの役の役作りの為に体重を10kg増やしたのだそうです。今はまた痩せられて細身のグオ・タオさんに戻られています。(遠目だったのでよくわからず・・)

質問:映画の現場での面白かったエピソードは。また撮影現場で取り入れられた内容と言うのはありますか。

グオ・タオ:脚本が素晴らしかった。半月前に内容について皆で討論した。台詞あわせをすることによって内容を深く理解した。怪盗マイクが言う「くそったれ」と言う言葉(日本語ではこうしか訳せないが独特の言い方があるらしい)を、他の役者が他の場面で同じ言葉を言ったりしている。
まずスタッフもキャストも若かったので自由で皆平等に演技が出来た。監督も若くて、ユーモアのわかる監督だった。これがチャン・イーモウ監督だったら緊張して、あまり意見など言えなかっただろう。(グオ・タオはチャン・イーモウ監督の「生きる」に出演しているそうです)
映画の舞台の重慶は坂の多い街。省に属さない土地。昔ながらの人もいれば新しい人も沢山いる。美人の産地、美食の街と言われている。一緒に仕事をした人たちとはしょっちゅう一緒にお酒を飲んでいた。夜の撮影が多かったので大変だった。殴り合いのシーン、ハリウッドなどでは型だけで本当には殴り合っていないが、この映画では本当に殴り合っていたので(会場、驚きの声)傷が絶えなかった。

質問:エンドロールに監督の名前があったが、監督も映画に出ているのですか。

グオ・タオ:監督も出ています。敢えてどこでかは言いませんが、じっくり観ていればわかります。

category: 映画

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コメント

 

はじめまして、こんばんは。ときどきロムらせていただいてます。
私も「Crazy Stone」見てきました!楽しい映画でした~♪
たびたび聞こえてきたあの曲はアンディの「忘情水」だと思います。
トニーとアンディは歌うと声が似ていますよね。
古い曲なのでアンディの歌声も若くて、最近の歌い方とはちょっと違う気もします。
國語曲で中華圏ではかなりヒットしたらしいですよ。

riku #T7.vM9Ps | URL | 2006/10/29 03:15 | edit

rikuさん、初めまして。

>たびたび聞こえてきたあの曲はアンディの「忘情水」だと思います。

そうなのですか!教えてくださってありがとうございます!「Crazy Stone」が公開されたら是非映画館に足を運んでまたあの曲を聴いてみたいと思ってましたのでわかって嬉しいです。「古い曲」と言うのが映画のあのシーンにマッチしてますね。
アンディファンの友人もいるのでrikuさんのコメントを読んで皆喜んでくれると思います。

アンディも香港映画も好きですがまだまだ知らないことばかりです。
ありがとうございました!(^.^)

ぐう #XjZxsWQw | URL | 2006/10/29 07:34 | edit

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