FC2ブログ

ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「私の少女時代」「ロスト・イン・北京」観ました 

 

10月6日(土)よりK'sシネマで開催されている「中国映画の全貌2012」ですが、10月7日(日)に「私の少女時代」「ロスト・イン・北京」を観てきました。
(「私の少女時代」「ロスト・イン・北京」の上映は10月12日(金)まで。後は11月16日(金)の最終日まで上映がありません。ここで観ておかないと、もう観る機会がないので)

中国映画の全貌2012

「私の少女時代」
文革最中の自らの少女時代を振り返るお話。5歳の時に下半身不随となり、ベッドに寝たきりで本を読むのが唯一の楽しみだった少女が、両親に連れられて下放され、子供たちに勉強を教えつつ独学で鍼を覚え、無医村の村人たちを助ける活動を行った様子が描かれています。

まず、下半身が動けない状態で下放させられるということにも驚いたのですが(両親がいないと生活できないというのもあって連れて行かれたのかもしれないですが)、独学で鍼を勉強して医療行為を行っていたというのに度肝を抜かれました。
最後には村人に感謝され、少女一家が下放から都会に戻るときには、涙涙で見送られていますが、えっと、無免許で医療行為とか・・・あの時代では大丈夫だったのでしょうか?
もちろん報酬は受け取らず、村人たちも自己責任というか、納得して治療をお願いしているのですけど。

映画自体は、感動させるような作りとなっており、あくまで美談として描かれていますが、ところどころベタな心象表現(少女が白いワンピースでお花畑を駆け回るとか。足が歩けない役として観ているのに、ちょっと興ざめなのは私の心が汚れているから?)とか、必要以上に感情をこめたようなナレーションとかで、一昔前の中国映画という感じです。

いろいろ辛く理不尽なことも多かった下放政策だと思いますが、この少女のように、身体が不自由だからこそ、人一倍人の役に立ちたい、と頑張った人もいたのだなと思うと、ある意味彼女にとっては文革によって部屋から外の世界に飛び出す機会を得たのだという不思議なめぐり合わせを感じました。
いやー、人間の可能性というか信念って凄い。


「ロスト・イン・北京」
北京のマッサージ店で働くピングォ(ファン・ビンビン)は、ある日同僚を慰めていて酔っ払ってしまい、職場に戻りマッサージ室で店長(レオン・カーファイ)を夫と間違え抱きついてしまったところ、そのまま店長に行為を強要されてしまう。
その様子をピングォの夫(トン・ダーウェイ)がたまたま目撃してしまい、店長に慰謝料を要求する。
やがてピングォは自分が妊娠していることに気づき、そのことから夫、店長、店長の妻を巻き込んだ騒動の渦に巻き込まれていく。

ピングォとは、中国語で林檎の意味。
まずファン・ビンとトン・ダーウェイ、ファン・ビンビンとトン・レオン・カーファイの濡れ場に息を飲む。
この過激な性描写により、中国国内では修正版で一旦上映されたものの、いろいろあり途中で上映中止となったというのも納得できる。海外の映画祭では無修正版を上映したそうだが、監督は最初からそのつもりで映画を制作しているのだろうと思う。

最初この映画の導入部分をネットで読んだ時は、ファン・ビンビンが高圧的な店長と夫に脅され虐げられる、救いようのないお話かと思っていた。
ところが、いざ映画を観てみると、店長のレオン・カーファイは普通のスケベなおっさんであり、夫のトン・ダーウェイも、彼女を奴隷のように扱っている訳ではないし、むしろ笑いのシーンの多い一見コメディ映画のようにすら思える。

経済的には成功しているレオン・カーファイ夫妻には子供がなく、ファン・ビンビンの子供が自分の子供なら引き取りたいと思うし、貧しいトン・ダーウェイは、子供が自分の子供なら良し、もしレオン・カーファイの子供なら10万元で養子に出す、という一見双方の利害が一致したような取引を交わすに到り、やがてお互いにだんだんと精神的に追い詰められていく様子浮き彫りとなっていく。

台風の渦の中にいるファン・ビンビンは、お腹の中の子が自分の子であることは絶対的で揺らぎなく、ある意味台風の眼の中の無風状態にいるように見える。

お金を手に入れても実は幸せではなく、子供がいても実は全てが解決するわけではないという、「いつかこうなったら幸せになれる」という思いは幻想であったと、砂の楼閣であったと皆が北京の街中で迷子になったような状態のとき、周りに翻弄され続けた主人公のファン・ビンビンだけは迷いを断ち切ったかのように見え、印象的なラストシーンとなっています。

「ロスト・イン・北京」のリー・ユー監督は、「ブッダ・マウンテン」の監督でもあり、ファン・ビンビンは彼女の作品で二度の体当たりの演技をしています。



7日、新宿に行ったついでに新宿武蔵野館に寄ってみたら「ASIAN POPS」の100号を売っていたので買ってきました。

「ASIAN POPS」100号

やはりトニーさんのグラビアはグラビアとは言えないような小さな写真でした。
(アジポップは表紙に名前が載っていても、実際の扱いは小さいことが多いです・・・まぁもともとのページも少ないのでしょうがないですが)
100号記念の映画人によるアジア映画のベストテンや、宇田川さんと暉峻さんの座談会の記事が貴重です。


category: 映画

tb: 0   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://guunonichijyou.blog22.fc2.com/tb.php/1938-f8a7665e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top