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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「重慶ブルース」観ました 

 

東京国際映画祭、10月31日(日)「重慶ブルース」を観ました。
「重慶ブルース」
(ファン・ビンビン、ワン・シュエチー@「重慶ブルース」)

監督は「北京の自転車」のワン・シャオシュアイ監督。
突然自分の息子が警官に撃たれて亡くなった、と聞いて遠い航海先から故郷・重慶に戻ってきた父親役にワン・シュエチー、息子の友人役に「スプリング・フィーバー」のチン・ハオ。
息子役は、たぶん「北京の自転車」でも主演していた青年。

奥さんが息子が10歳の時に、息子を連れて家を出てから、ずっと息子に会ってなかった父親。息子がデパートで人質事件を起こし、最後は警官に撃たれて亡くなったということを聞き、真相を知りたくて息子の友人や事件に関係した人に逢い、話を聞こうとするが、息子の友人には「今頃父親面して」と取り付く島がなく、事件の関係者も口が重く、なかなか真相にはたどりつけない。
インターネットの動画サイトに載っていたデパートの監視カメラでの息子の映像は画像が粗く、サイズを引き伸ばせば引き伸ばすほど、暗闇が広がるばかりで表情はつかめなくなっていく。

ワン・シュエチー演じる父親は仕事一辺倒だった昔かたぎの人間。急激に変わる中国の社会、若者で溢れるクラブの中では行き先を見失った遭難者のように見える。

昔、日本もそうだったように、中国の子どもたちは働く親の後姿を見て育ったのだろう。しかし、昔は孤独な子どもを受け止める大家族や地域社会があったが、今は一人っ子政策が進み、都市化が激しく進む重慶では少し離れた地域に行けば見知らぬ人々ばかりで、子どもたちを守るセイフティネットは存在しないに等しい。

社会の動きに合わせて、「重慶ブルース」、「ブッダ・マウンテン」など、今後も心の問題を扱った中国映画が増えるのだろうと思う。どんな逆境にも立ち向かう雄雄しい主人公の中国映画は時代劇のみとなってしまうのかと思うとちょっと寂しい気もする。

ワン・シュエチーの息子にデパートで人質になっていた女医をファン・ビンビンが演じている。ワン・シュエチーとは「ボディガード&アサシンズ」に続く共演である。
ワン・シュエチーは、日本でいうと渡辺謙がもう少し渋くなったような俳優であろうか。
昔、自分の父がそうであったように仕事をしてきたつもりが、激動の社会の変化の中取り残された初老の男性を、貫禄と共に演じている。

category: 映画

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