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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

「一瞬の夢」観ました 

 

中国映画の全貌2010にて「一瞬の夢」観てきました。
ジャ・ジャンクー監督27歳のときのデビュー作とのこと、まるで学生映画のような、若者の生活を荒削りに切り取った作品。主演は王宏偉。そういえば、東京フィルメックスで「長江哀歌/三峡好人」が上映されたときのQ&Aで、観客の一人が「王宏偉が脇役で出てましたね!」と興奮気味に監督に語りかけていたのを思い出しました。
それはまるで高校の時、家出して行方知れずになった同級生に10年ぶりに再会し、無事を確認したときのような喜びようでした。

王宏偉演じるところの「小武」(シャオウー)は、スリで稼ぎを得ている若者。小さな街では警察官を含め、街の人間は皆、彼がスリだということを知っている。「最近法律が厳しくなってきたので、もうスリは辞めろ」と警察官に諭されるが、他に収入の方法のない彼はスリを繰り返し、財布に入っていた身分証(紛失したら再発行は厄介)を封筒に入れて警察署に送り返す、という日々を送っている。

スリを辞めて会社を興し成功した友人は、「もうスリだったことは思い出したくない」と小武を結婚式に呼ばず、祝い金も受け取ろうとしない。
もがいてももがいても抜け出せない貧困。起業したくてもきっかけさえ掴めない。年老いた両親は無学ゆえお金がなく、スリを続けている小武に関心を持ってない。そんな両親を軽蔑しつつも、裕福な家に嫁ぐことになった妹に援助するお金もなければ、家を出て行くお金もない。

唯一、心を通わせることができたと思ったカラオケ店のホステスは、裕福なパトロンが見つかったのか、さよならさえ言わずに姿を消していた。

八方塞の若者に、「青の稲妻」同様、ジャ・ジャンクー監督は決して安易なハッピーエンドを与えない。
それは中国の貧しい若者の話であり、今の働き先の見つからない日本の若者の話でもある。

以前「一瞬の夢」を観た観客は「小武(王宏偉)はその後どうなったのだろう」と気にかけるだろう。そして「長江哀歌」で彼の姿を観て安心する。「ああ、王宏偉は無事だった!元気だった!」と喜ぶ。
ジャ・ジャンクー監督の映画はそんな映画なのである。


<今日の情報>
直前情報ですが、「キンダー・フィルム・フェスティバル」で台湾の絵本作家ジミー幾米さん原作のアニメ「ほほえみの魚」が上映されます。
「第18回キンダー・フィルム・フェステイバル」
http://www.kinder.co.jp/lineup/special.html#hoho
 「ほほえみの魚」上映日時 8月20日(金)17:30~ @調布文化会館 たづくり
プログラム
http://www.kinder.co.jp/program/chofu.html

グレちゃんのブログより、情報ありがとう!公式サイトは見かけていたのですがアニメ作品と思い、内容はスルーしておりました。
「ほほえみの魚」観たい~!でも仕事の日なので観られません・・・。調布、結構近いのに(残念)。
またの機会はあるのか?

category: 映画

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