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ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

2010春香港・旅行中観た映画 

 

1.「竊聽風雲」 アラン・マック監督作品。行きの飛行機で観ました。

「竊聽」とは「盗聴」のことなんですね。
証券会社の違反を調べるために、警察官が夜中会社に忍び込み盗聴器をしかけたりする冒頭シーンは「インンファナル・アフェア 終極無間」を思い起こさせました。社会の悪を暴くお話かと思っていたら、「○○株が値上がりする」という会話を盗聴した警察官が密かにお金に困っていたので思わずその株を買ってしまうあたりから、人間の弱さを描いていくお話に転換していきます。
「物事の善と悪は表裏一体」というようなアラン・マック監督らしい深いお話でした。映画では証券会社の裏で株価をコントロールしている冷酷な大金持ちの人物が出てくるのですが、彼は表向きは慈善活動を熱心にしていて、偽善とは言えその慈善事業で助かった人もいるのだろうことを考えたら、自分と家族のために不正をしてしまった警察官とではどちらが悪人かは断じ難いような気までしてきました。
濃厚な、細かく伏線を張り巡らしたお話は、一度観ただけでは全てをすくいあげられず、何度も観てみたくなるというところもアラン・マック監督らしいなと思いました。
ルイス・クー、ラウ・チンワン、アレックス・フォンが出演していますが、社会派ドラマで全体的には地味なお話なので(最後の○からの○○○以外は)、日本公開は難しいかなあと思います。

2.「歳月神偸」 香港の映画館で観ました。
 一昔前の香港の、貧乏な靴屋さんの家族のお話。お父さんがヤムヤム(今回は白ヤムヤム:笑)、お母さんがサンドラ・ン、高校生のお兄さんと、泣き虫でちょこっと何でも拝借してくる小学生の少年の4人家族です。
 高校生のお兄さんは短距離走の選手で、いつも一等賞を取ってる、弟から見るとまさにヒーローな優しい青年です。
 金魚蜂やらイギリスの旗やら掠め取ってくる弟は、悪い子というよりはやんちゃで貧乏人なりに生活を楽しんでいるしたたかさを感じる少年です。
 
靴屋兼住居ではご飯を食べる満足なスペースがなく、家の外に切り株を台座にして、丸いテーブルを置き、家族で夕食をとっている様子はほのぼのとしたものが感じられました。なんと隣近所のお家も同じ状況で食事しているので、子供たちが隣の家のテーブルに寄ったときはおかずをおすそ分けしてもらったり、子供たちが親に叱られたときは近所の同じく食事をしているおばさんが「まあまあ、ご飯が冷めるから」ととりなしてくれたり。

台風が来た時、安普請の靴屋は窓ガラスは突風で割れ、売り物の靴は飛び、家自体も風で吹っ飛びそうになる中、ヤム父とサンドラ母が決して逃げずにびしょぬれになりながら文字通り家を全身で支えている様子は、まさに家と家族を守る父と母の姿で、これほど神々しいものはないのではないかと思えました。(香港の台風ハンパないから、たまったモノではなかったでしょうね)

そういう「ALWAYS三丁目の夕日」的な(←観てませんが)昔を懐かしむお話かと思っていたのですが、走るのが速かったお兄さんが大変なことに・・・。(ネタばれになるため、これ以上は控えます)
観ている途中、何度も涙ぐみ(沢山入っていた香港人のお客さんの中からも鼻をすする音が・・・)、「反則や~~ん」と思いました。
少年の「盗み」を叱っていたお父さんが、最後にお兄さんの為にある物を「盗む」のですが、それにも泣かされました・・。たとえお金がなくても子供を思う親の気持ちは変わらない訳で・・・。
実はその夜ホテルのベッドでも「思い出し泣き」をしてしまったくらいです。

後から聞いたのですが、この映画は監督自身の子供の頃のお話だそうです。監督は弟の方だったようです。
なんだかこのお兄さん役の青年、ちょっとブルース・リーに似ていると思いました。(←私だけかもしれません)
実は「この映画ってブルース・リーの若い頃のお話だったりして」と思いながら観てしまいました。違いましたが。


3.「月滿軒尼詩」 ジャッキー・チュンとタン・ウェイのコメデイ・ラブストーリィーです。

香港から帰国後に公開される予定だったので「観られず残念」と思っていたのですが、なんとトニーファンの先輩がプレミア上映会のチケットを一枚多く取っておられたのでご一緒することができました。もの凄くラッキーでした!
上映前にタン・ウェイともう一人女優さんと監督の挨拶がありました。(學友来るかも!と期待していたのですがそれはありませんでした)タン・ウェイちゃんはすごい小顔でした。スラスラと広東語で挨拶をしていたのが印象的でした。映画でも広東語を流暢に(と言っても私はわからないのですが)マシンガンのように話していました。凄いなあ。

映画ではお互い近所のお店(ジャッキー・チュンは電気屋さん、タン・ウェイちゃんはトイレ用品のお店)で働いていて、上司や親が「婚期を逃がしそうな二人をくっつけよう」と画策してお見合いをさせる、というようなお話です。
ジャッキーの方は古くからの女友達(最近離婚したらしい?)と仲がいいし、タン・ウェイちゃんは恋人ー但し暴力事件を起こしたりしていて、あんまり安定している人とは言いがたい青年(タン・ウェイちゃんと北京語で話していたので香港で仕事が見つからずイライラしている大陸出身の青年なのか?)と恋仲なので、お見合い話を疎ましく思っている・・。

とにかく広東語の会話が早いので字幕でも細かい内容を掴みきれず、おおまかに状況を理解した程度です。香港のお客さんは大笑いの連続で、中には手を打って笑っている人もいる!くらいの面白い会話をしていたようです。
何しろジャッキーは表情豊かだし、タン・ウェイちゃんも頑張ってコメディに挑戦していて(まだまだ固さはありますが)、香港映画らしい人情味溢れるお話だったのだと思います。
日本で公開してほしいです。映画祭上映でもいいから是非。

なんとイーキン・チェンが歯医者さん役でカメオ出演していました。

4.「第9地区」 今度日本で公開になる映画です。帰りの飛行機で観ました。

エイリアンが出てくる映画なのですが、これまでのエイリアン映画とは間逆なお話で、そういう意味ではビックリしました。何せ出てくるエイリアン達が「頭が悪くて」「乱暴で」「地球でのお荷物となってしまう」のです。
狙ったわけではないでしょうがアバターとは間逆です。

エイリアンはなんだかジメジメベトベトしている印象で、残酷なシーンもあるし、主人公の男性は最初「嫌な役目を負わされた気の毒な人物」だと思っていたら、「あれっこいつ実はヤな奴?」というシーンもあるし。

気分悪くなって観るのを止めようかと思ったのですが、途中からこの映画はエイリアンの形はとってるけども人種差別やアパルトヘイトなど、先進国の人間が自分達にとって邪魔な人間を文明社会から隔離している皮肉なんだと思い直して、お話としてどういう着地を見せるのかと思い最後まで観ました。
暗いお話ですが、最後に少しの希望は見えます。


これで今回の香港映画の記事は終わりです。なかなか記事がまとめてUPできず日にちがかかってしまいましたが、最後までおつきあいくださりありがとうございました。

category: 香港旅行

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コメント

 

No title

ぐうさんの「歳月神偸」を読みましたら、とても見たくなりました。
日本での公開は無理なのかしら・・

白やむやむv-411って表現、使えますねv-441

蓮 #T1LxwB1c | URL | 2010/04/05 22:45 | edit

蓮さん、ありがとう

私も日本語字幕で、皆で観たいです。日本公開してほしい!です。私が親子愛のお話に弱いというのもありますが・・。

今の香港の若者にとってはおじいちゃんやおばあちゃん世代のお話になるのではと思いますが、映画を観ている人若者もみんな真剣に観てました。
おじいちゃんやおばあちゃんから「台風で家が飛びそうでねえ~」「あの時二人で家を押さえてたんだよ」「おばあちゃんたら、また~オーバーな」→映画を観て「えっ本当だったんだ!」なんてね。

白ヤムヤム、黒ヤムヤムでキャラが把握できますね(笑)。
本当、ヤムヤム名優です。サンドラ・ンのお母さんも良かったし、お兄さんも弟も良かった!

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2010/04/06 00:02 | edit

No title

遅くなりましたが素敵な旅行記ありがとうございます。
一緒に行きたかったよ~!!!(泣)

この時期に行けば、あちこちで大使さま(のポスター)に
会えたのに~。
前に行ったときには、映画の前にCMが流れていましたが
そういうのはありましたか?

「歳月神偸」、感想を読んだらとっても見たくなりました。
ヤムヤムのブームがきて、日本で公開されたらいいのに。

そして、どっかの映画館で、白ヤムヤムと黒ヤムヤムと
交互に見られるよーな特集とかしてほしいです(笑)
台湾ドラマでは「黒」をとおりこして悪魔のよーな役だったのでワタシは「悪魔なヤムヤム」と呼んでいました。
「放逐」もかなり「悪魔」ですよね~。

次回はぜひ、一緒に香港ロケ地めぐりをしましょう♪
(そーいえば、まだ「跟蹤」のロケ地と思われる場所で
 撮ってきた写真を整理していない・・・) 

grace #5zcN.rTA | URL | 2010/04/07 07:48 | edit

グレちゃん、ありがと~~!

香港旅行前に「電影現場之旅」の本のお知らせをくださりありがとうございました♪
(ミラマー店頭にあった2冊のうち1冊は私、もう1冊はたぶんジュリアさんがGETしましたよ)

>前に行ったときには、映画の前にCMが流れていましたが
そういうのはありましたか?

ありました!「歳月神偸」の上映前はジャッキー・チェンの「スパイ・ネクストドア」「葉問2」のCMが流れました。香港の映画館て日本みたいに予告編が沢山は流れないですよね。めったに来れないから、予告編だけでももっと観たいと思います。

「歳月神偸」はグレちゃんが観たらきっと滝涙になると思います!本当に日本でやってくれないかなあ・・。

>次回はぜひ、一緒に香港ロケ地めぐりをしましょう♪

ハイ、是非ご一緒したいです!台湾ロケ地めぐりでもいいですよ♪
結膜炎は大丈夫ですか?「跟蹤」のロケ地の写真も観たいけど、無理をしないように健康第一にしてね。

ぐう #ex3yOCrA | URL | 2010/04/07 22:08 | edit

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