ぐうの日常

香港映画俳優トニー・レオン梁朝偉を地味に応援する管理人ぐうの、日常のつぶやきです。  画像の無断転載は禁止です。

成語@赤壁その11 

 

孫権が妹・尚香の前で曹操からの宣戦布告に対して迷っているシーン。
自分の父や兄に対して、コンプレックスの感じられる孫権の台詞。

成語@赤壁その11-1
「赤手空拳」 chi(4)shou(3) kong (1)quan(2)
赤手空拳;徒手空拳。手に何の武器も持たないこと。身に寸鉄も帯びぬ。“赤手”は「素手」。(現代中国語成語辞典より)

この場合は兄は「素手で」江東を陥落した、というよりも「まったくのゼロから」とか「何の後ろ盾もなく自分だけの力で」陥落した、という意味ではないかと思います。

日本語字幕では「兄は26歳で江東を支配した」となっています。


八卦の陣に惨敗して動揺する夏侯惇将軍らに、曹操がかけた台詞。
成語@赤壁その11-2
大惊小怪 da(4) jing(1) xiao(3) guai(4)
意味:おおげさに騒ぎ立てる;些細なことに大騒ぎする (現代中国語成語辞典より)

「不必~」が頭についているので「些細なことで大騒ぎするな(する必要はない)」という意味になるでしょうか。

日本語字幕では「そう騒ぐな」となってます。

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成語@赤壁その10 

 

孔明が周瑜の家でもてなしを受けている場面。「(琴は)たしなむ程度です」と言う孔明に対して、周瑜は「それはご謙遜というもの」と答えます。
成語@赤壁その10
深蔵不露
「深藏不露」

たぶん同様の意味と思いますが、「深藏若虚」という成語があります。

「深藏若虚」 shen(1) cang(2) ruo(4) xu(1)
深く蔵して虚しきがごとし;深くしまい込んで有るようには見えないこと。知識・才能をやたら人前でひけらかそうとしないことのたとえ。能ある鷹は爪を隠す。(現代中国語成語辞典より)


あと、成語ではないですが。
周瑜と孔明が琴を協奏することになったときの魯粛の台詞。
(ちょっと画像がブレてしまいすみません)
成語番外編
瑜亮
日本語字幕では「最高の組み合わせです」となってますが、元の字幕では「まさに『瑜亮』のひとときです」です。
辞書には「瑜亮」と言う言葉は載ってないのですが、これは魯粛がその場の即興で「周瑜」と「諸葛亮」の名前を一字ずつ取って作った洒落ではないかと思います。(本当にこういう言葉があるかどうかは別として)

それぞれの字そのものの意味は
「瑜」・・美しい玉。(人の)長所・美点。
「亮」・・明かり
となります。
無理やり意味を当てはめると「美しい玉の光」という感じでしょうか。

漢字圏に住むからこそ発見できる、こういう言葉を見つけた瞬間は、まさに『瑜亮』のひとときです。


<今日の情報>たまには映画情報を。
・「トロッコ」初夏公開予定
 シネスイッチ銀座の「カミングスーン」のページに「トロッコ」が載ってました。
 http://www.cineswitch.com/movie/soon.php

・5月1日より【美と芸術の上海アニメーション】が新宿K's cinemaにて上映予定とのこと。

・「台北に舞う雪」記者会見(アジアンパラダイス)
 http://asianparadise.sblo.jp/

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成語@赤壁その9 

 

引き続き、孔明が孫権を説得するシーン。さすが孔明、台詞に成語が沢山出てきます。
成語@赤壁その9-1
韜光养晦 tao(1) guang(1)yang(3) hui(4)
意味:才能を隠して外に出さない(現代中国語成語辞典より)

ここでの孔明の台詞は直訳すると、「私は貴方が『才能を隠して外に出さない』人だと知っています」となります。
日本語字幕では「優れた才能は隠さずー」となってます。


そして次は周瑜、初の成語です。周瑜が牛泥棒の罪を許して、団結を説くシーン。
成語@赤壁その9-2
害群之馬 hai(4) gun(2) zhi (1)ma(3)
意味:仲間に害を及ぼす馬;集団の団結を損なう人物。大勢の人に迷惑を及ぼす人物。厄介者。獅子身中の虫。
(現代中国語成語辞典より)

ここの台詞を直訳すると「我々は『集団の団結を損なう人物』がいることを絶対に許さない」となります。
日本語字幕では「集団の利益に目覚め一丸となった軍を組織する!」となってます。

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成語@赤壁その8 

 

引き続き、孫権を説得する孔明の台詞。
成語@赤壁その8-1
強弩之末

日本語字幕では“遠方から来た矢 薄い絹も破れず”というところです。

「強弩之末」 (「強」は「ム」の部分が「口」です)
qiang(2) nu(3) zhi(1) mo(4)
強弩の末;強い大弓から放たれた矢も最後には勢いが衰える。初めは強いものでもやがては衰えて力がなくなり、何事もなしえなくなることのたとえ。(「現代中国語成語辞典」より)


「曹操と戦うべきではない」という文人に対して、東呉の軍人の台詞

成語@赤壁その8-2
苟且偸生

日本語字幕では「腑抜けだ、情けない奴らばかりだ!」というところ。

「苟且偸安」 gou(3) qie(3)tou(1) an(1)
一時の安逸をむさぼる;先のことを考えず一時しのぎをする。「苟且」は「なおざりにする」「いい加減にする」。(「現代中国語成語辞典」より)

映画では「偸安」ではなく「偸生」となってます。「偸生」は「いい加減に生きる」「いたずらに生きながらえる」という意味。



以前成語を調べたのは去年の7月ごろ、わずか半年前とは言え、その頃の五里霧中さに比べれば、今はどれが接続詞か助動詞かなどの推測がつき、成語を探す作業がスムーズになってきました。
まだまだ成語に出会えそうで、楽しみです。


<今日の情報>
「スナイパー:」公式サイトできました。(予告編が観られます)
http://www.interfilm.co.jp/sniper/
限定ポストカード付き前売り券は明日からシネマアンジェリカにて発売開始です。


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成語@赤壁その7 

 

蔡瑁と張允が降伏状を持って曹操を訪ねるシーン。
成語@赤壁その7-1
両辺倒

曹操の側近が蔡瑁と張允・二人のことを評して「風向き次第でどちらにもなびく奴ら」と言っています。
この文章を直訳すると「この二人は垣根の上に生えている草、風が吹くとどちらにも倒れる」となるのでこういう意味だとは思うのですが、

「風吹草動」 feng(1)chui(1)cao(3)dong(4)
(「風」「動」は変換できないのですが、簡体字があります)
風が吹き草が動く;わずかな動きをいう。ちょっとした変事。(現代中国語成語辞典より)という成語があります。

一般的には「風が吹く」とは普通語では「刮風」と言い、「吹風」と言えば「ドライヤーをかける;風に当たる:ほのめかす」という意味になることが多い(日中辞典より)のだそうです。

ということは少しの風で倒れる→少しの変事でも大騒ぎする→霧の中の敵の船に十万本の矢を射るような人物、ということに繋がっていく気がするのですが、いかがでしょう。


引き続き、孔明が孫権の前で劉備のことを褒めるシーン。
成語@赤壁その7-2
「英才盖世」

この「英才盖世」は「英傑」と日本語字幕ではなっています。

「盖世无双」 gai(4) shi(4) wu(2) shuang(1)
当代無双;唯一無二、万国無比。「盖世」は(才能や武芸が)当代一である。(現代中国語成語辞典より)

となり、この言葉で、孔明が孫権の前で劉備のことをかなり褒めちぎっていることがわかります。


<今日の情報>
・今週末2月20日(土)は映画「台北に舞う雪」の公開初日です。
 公式サイトによりますと、『初日(20日)シネスイッチ銀座にご来場の方、先着100名様にハートの中国茶をプレゼントいたします』とのことです。

・チェン・ボーリン・インタビュー(アジクロ)
 http://www.asiancrossing.jp/intv/2010/0211/index.html

・フォ・ジェンチイ監督インタビュー(アジクロ)
 http://www.asiancrossing.jp/intv/2010/0216/index.html

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